仁川の開港場通り一帯は、近代建築が立ち並ぶ通りをはじめ、チャイナタウン、童話村、高台にある自由公園まで、見どころがぎゅっと詰まったエリアです。
ただし、坂道や階段が多いため、すべて歩いて回るとなると、想像以上に体力を使います。そんなときに便利なのが、ガイドの解説を聞きながら4つのエリアを一周できる電動車ツアー「開港イージーツアー」です。
フルコースは約55分で、大人は15,000ウォン(2026年8月時点)。超高速・データ無制限の通信環境があれば、韓国語のみの予約ページでも、翻訳機能を使いながら手続きを進められます。

画像提供:開港イージーツアー
開港イージーツアーってどんなサービス?#
「開港イージーツアー」は、ゴルフカートのような屋根付きの小型電気自動車に乗って、開港場エリアの観光スポットを巡るツアーです。単なる移動手段ではなく、走行中に周辺の見どころについてガイドの解説を聞けるのも魅力。坂道の多いこのエリアも、無理なく効率よく観光できます。
ツアーの舞台となる開港場エリアは、仁川の済物浦区(チェムルポグ)にあります。済物浦区は、2026年7月に中区と東区が統合して誕生した行政区です。そのため、それ以前の資料では「中区」と表記されている場合があります。地図アプリと観光パンフレットなどで住所を確認するときは、この違いを覚えておくと迷いにくいでしょう。
なお、コース上にある博物館や展示館は、館内の見学まではツアーに含まれません。入館する場合は、別途入場料が必要です。また、飲酒した方は乗車できないので注意しましょう。
実際のツアーの様子は、運営元の조은투어(チョウンツアー)が公開している動画でも確認できます。
どんな場所を巡るの?|4エリアをひとまわりする循環コース#
フルコースは、開港場通り、チャイナタウン、童話村、自由公園の4つのエリアを巡り、出発地点に戻ってくる循環ルートです。乗り場によって出発地点は異なりますが、巡るエリアは同じです。
下の案内図には、ツアーで立ち寄る主なポイントをまとめています。

全コース案内図(画像提供:開港イージーツアー)。2026年7月の行政区域再編より前の名称が一部残っています
開港場通り|近代建築が残るメインストリート#
開港期に建てられた銀行や商館が、当時の面影を残したまま通り沿いに並ぶエリアです。清日租界地境界階段を境に、左右で街並みががらりと変わる光景は、この通りならではの見どころ。旧・日本第一銀行や旧・日本第十八銀行、大仏ホテルなど、歴史的な建物が同じ通り沿いに集まっています。
通りの一角にある仁川アートプラットフォームも、ツアーの停留ポイントのひとつです。かつての倉庫をリノベーションした複合文化空間で、ドラマのロケ地としても知られています。館内をじっくり見学したい方は、仁川アートプラットフォームのロケ地ガイドもあわせてご覧ください。

開港場通り(画像提供:開港イージーツアー)
チャイナタウン|三国志の壁画とチャジャン麺の発祥地#
韓国を代表する中華街のひとつです。真っ赤な牌楼「善隣門」をくぐると、三国志の名場面を描いた壁画が並ぶ通りが続きます。コースでは、チャジャン麺博物館、皇帝の階段、元祖チャジャン麺通り、韓中園、義善堂など、このエリアの見どころをくまなく巡ります。
まずはツアーでエリア全体を見て回り、そのあと気になった場所を歩いて訪ねながら食べ歩きを楽しむのがおすすめです。チャジャン麺の発祥店については、「共和春」でチャジャン麺発祥の味を実食で詳しく紹介しています。
童話村|絵本の世界に迷い込む写真スポット#
チャイナタウンの隣に広がる、壁画やオブジェが彩る街です。入口にある大きなアーチをくぐると、ピノキオ、白雪姫、ジャックと豆の木、フンブとノルブ、わらぶきの家など、さまざまなフォトスポットが次々と現れます。子どもから大人まで、思わず足を止めて写真を撮りたくなるような場所です。
見どころが坂道の途中に点在しているため、電動車で巡れば、歩いて回るよりも効率よく楽しめます。
自由公園|港と夕日を見下ろす高台#
チャイナタウンの背後にある응봉산(ウンボンサン)一帯には、1888年に造られた韓国初の西洋式公園「自由公園」が広がっています。頂上には韓米修交百周年記念塔が立ち、広場からは仁川の市街地や仁川港、その先に広がる西海まで一望できます。夕日の名所としても知られ、4月には桜が咲き誇ります。
徒歩で向かうと上り坂が続くため、たどり着くころには汗だくになってしまうことも。電動車に乗ったまま高台までアクセスできるのは、このツアーならではの大きな魅力です。
日没後の景色まで楽しみたい方は、仁川の夜景観光スポット5選もチェックしてみてください。


左:童話村の入口アーチ/右:自由公園の頂上に立つ記念塔(画像提供:開港イージーツアー)
料金と運行時間は?#
運行時間は10:00〜17:00です。NAVER予約で利用できるのは、4つのエリアを結ぶ5区間を巡るフルコースで、所要時間は約55分。料金は以下のとおりです。
| 区分 | フルコース料金 |
|---|---|
| 大人(一般) | 15,000ウォン |
| 小人(満12歳以下) | 9,000ウォン |
| 敬老(満65歳以上)・仁川市民・障がいのある方 | 12,000ウォン |
利用は2名からで、1名で乗車する場合も2名分(最低30,000ウォン)の料金が必要です。敬老・仁川市民・小人などの割引を利用する場合は、乗車前に身分証明書の確認があります。
短い区間だけ利用したい場合は、乗り場のスタッフに直接たずねてみましょう。NAVER予約で申し込めるのは、フルコースのみです。
※料金や運行時間は変更になる場合があります。お出かけ前に、必ず予約ページで最新情報をご確認ください。
乗り場はどこ?予約はどうする?#
乗り場は開港場エリアに4か所あります。宿泊先や当日の観光ルートに合わせて、利用しやすい乗り場を選べます。
開港イージーツアーの乗り場(4か所)#
- チョウンツアー事務所前: 仁川 제물포구 신포로27번길 53
- 韓中文化館(ハンジュンムナグァン): 仁川 제물포구 제물량로 238
- 仁川駅: 仁川 제물포구 제물량로 269
- 童話村・연경(ヨンギョン)交差点: 仁川 제물포구 차이나타운로 11-2
運行時間: 10:00〜17:00
予約はNAVER(ネイバー)予約から行います。韓国語の予約ページでは「개항e지투어(ケハン イジ トゥオ)」という名称で登録されているため、この名前で検索すると見つけやすいでしょう。日付、時間、人数の順に選んで申し込みます。ページは韓国語表示のみです。
ただし、申し込んだだけでは予約は確定しません。申し込み後、登録した電話番号宛てに振込先の口座番号がSMSで届き、入金が確認された時点で予約確定となります(韓国の銀行口座への振込、2026年8月時点)。
当日の申し込みは電話(032-777-3773、日本からは+82-32-777-3773)で受け付けています。電動車ツアーは当日枠の対象です。ただし、当日のキャンセルや人数変更はできません。
予約前に、以下の点も確認しておきましょう。
- 当日キャンセル:予約当日のキャンセルはできません。予約状況によっては、日時の変更に対応してもらえる場合があります。
- 天候:大雨・大雪・寒波など、天候によってはツアーが中止になることがあります。
- コース:当日の状況によってコースが変更される場合があります。所要時間も前後することがあります。
- 駐車場:車で向かう場合は、韓中文化館の駐車場を利用できます。20:00〜翌10:00は無料、10:00〜20:00は最初の30分が1,000ウォン、以降15分ごとに500ウォンです。
予約も当日の移動もスマホから|通信環境を先に確保#
韓国語の予約ページを翻訳しながら確認したり、4か所の乗り場を地図アプリで探したり、撮ったばかりの写真をその場で送ったり。開港場を観光する日は、思っている以上にスマホを使う場面が多くなります。
ttshopのKT eSIMなら、韓国の大手通信会社KTの公式回線を利用して、データ通信を無制限で使えます(無制限なのはデータ通信のみ。通話・SMSの発信は別途チャージが必要で、受信は無料です)。
通信回線は韓国のKTが提供し、日本での販売・サポートはKT Japanが運営するttshopが担当しています。決済後にメールで届くQRコードを使えば、日本にいる間に事前登録まで済ませられるので、韓国に着いたあとに登録の手続きをする必要がありません。地図や翻訳アプリを頻繁に使う日ほど、出発前に通信環境を準備しておくと安心です。
まとめ|開港場エリアは「歩く」より「乗って巡る」#
開港場エリアの見どころは徒歩圏内にまとまっていますが、近代建築、中華街、壁画の路地、高台の公園と、起伏に富んでいるのが特徴です。すべて歩いて回ろうとすると、後半は景色よりも足の疲れが気になってしまうかもしれません。
約55分・大人15,000ウォンのツアーでまずエリア全体を巡り、気になった場所にはあとから歩いて戻る。そんな回り方なら、限られた滞在時間でも開港場エリアを無理なく楽しめます。
予約する際は、予約ページで日程や空き状況、料金などの最新情報を確認してから、出発の準備を進めましょう。
出典・参考リンク
- NAVER予約「개항e지투어(フルコース)」商品ページ — m.booking.naver.com(2026-08-31確認)
- NAVER予約 事業者ページ(決済・当日予約案内) — m.booking.naver.com(2026-08-31確認)
- 仁川広域市 行政体制改編のお知らせ(中区・東区→済物浦区、2026年7月1日施行) — incheon.go.kr(2026-08-31確認)
- ウィキペディア(韓国語)「자유공원(自由公園)」 — ko.wikipedia.org(2026-08-31確認)








